鈴木月瑠は怠惰な姿勢で体勢を整え、目に笑みが届かないまま言った。「あなたたちが先に職務を怠り、後から私に助けを求めてきた。私に助けを求めるのも、上からの責任追及を避けるためでしょう」
桂少佐は眉をひそめ、不快な表情を浮かべた。「鈴木お嬢さん、言葉遣いには気をつけていただきたい」
鈴木月瑠は唇の端を上げ、ゆっくりと立ち上がった。「私はいつもこういう話し方です。これ以上は何も言うことはありません。先に戻って寝ます」
「あら、月瑠ちゃん……」
牧野民は慌てて鈴木月瑠を呼び、桂少佐を怒りの目で睨みつけた。この空気の読めない馬鹿者め!
彼は鈴木月瑠の前に駆け寄り、笑顔を作って言った。「月瑠ちゃん、ちゃんと話し合いましょう。私はあなたの大好きな牧野おじさんじゃないですか。こんな態度を取らないで……」