第360章 人を馬鹿にするにもほどがある!

言いにくいことだが、この組織は非人道的な実験にも関わっていたのだ……

鈴木月瑠は特殊捜査課の意図が何なのかすでに察していた。要するに玉木を解剖して、生きているのに昏睡状態が続いている原因を突き止めたいのだ。

「こっちに来て、一緒に追いかけましょう」彼女は江川一渡に言った。

江川一渡:「……」

姉さん、もう空港に着きそうなんですけど!

しかし鈴木月瑠にはここで使える人がおらず、一橋貴明に頼むわけにもいかない。

国境の海岸。

特殊捜査課の人々は玉木を連れて行こうとしたが、低温の場所を離れると臓器が衰弱し始めることに気付いた。

そこで、どこからか水晶棺を手に入れ、玉木をその中に収めた。

不測の事態を恐れ、二班は信号妨害装置も用意した。

三班は視線を戻し、広大な海を見つめながら悩ましげに言った:「この神秘的な洞窟は人工的に掘られたものだと思う。このまま連れて行くのは……」