第338章 お前の正体がバレた!

これでは死んでしまうと、ポイントが大幅に減点されてしまう。生きたまま連れて帰らなければならないのに、この小娘の様子を見ると……

生きたまま捕まえるのは難しそうだな!

鈴木月瑠は二班と三班を見て、上がった眉尻に悪意を込めて、ニヤリと笑った。「どうやって話し合うの?あなたたちが彼の代わりに交渉するの?」

二班:「……」

三班:「……」

この大村鋭市がどこで彼女の機嫌を損ねたのかわからないが、二班と三班が話し合いを提案すれば、鈴木月瑠に殺されそうな雰囲気だった。

二人は目立たないように一歩後ろに下がり、言った。「そういうつもりじゃないんです!私たちが言いたいのは、手加減してください、殺さないでください!」

鈴木月瑠:「……」

しかし、運転手たちのドライブレコーダーには鈴木月瑠の稲妻ドリフトの瞬間が記録されており、今、生配信で繰り返し再生されていた。

渋滞で暇を持て余した運転手たちが、鈴木月瑠が一方的に大村鋭市を痛めつける様子を生配信していた。

コメント欄が荒れていた:

——[マジでこれ人間なの?戦闘力やばすぎだろ?あれって玩具の銃かなんかなの?玩具の銃で犯人追いかけてんの?]

——[上のやつ脳みそないの?犯人の腕から血出てるの見えないの?これ本物の銃だよ!]

——[俺が注目してるのは大佬の稲妻ドリフトだけ!マジでかっこよすぎ!]

——[同意+1、この稲妻ドリフト5年かけても習得できなかったわ。秋凌山国際レース大会の時、無声が日本のために出場して各国のレーサーを圧倒したの覚えてる!今でも大佬のテクニックに惚れ惚れするわ!]

——[正直に言うと、この女の子のドリフトが無声の稲妻ドリフトと同じ難度だと思わない?]

——[その通り!配信見た瞬間無声を思い出した!こんな凄いレース技術持ってるの無声だけだよ!このドリフトできるの無声しかいない!]

——[何言ってんだよ、無声は男だぞ。この小娘が無声に似てるわけないだろ]

コメント欄が荒れてきたので、運転手はカメラを鈴木月瑠に向けた。画面に彼女の顔が映し出された。

ネットユーザーたちは驚いた:

——[お姉さんこんなに可愛いの?]

——[あああ!これは私の女神、鈴木月瑠さんじゃない?お姉さんって国際的な最強レーサー無声なの?]