第358章 秘密結社

話を聞いて、中村楽は急いでベッドから起き上がり、身支度を整えて札幌市の警察署へと向かった。

伊藤哲と中村桑は早くから待っていて、鈴木静海が来るのを見ると、二人は急いで挨拶をした。

「大村つきの遺体を見つけたんだ。斉田あきひろはほとんど気を失うほど泣いていて、必ず君と一緒に解剖したいと言っているよ」と伊藤哲は声を潜めて中村楽に告げた。

中村楽はさらに驚いた。

大村つきの結末が良くないことは予想していたが、実際にこのニュースを聞いた時、心が冷たくなる思いがした。

斉田あきひろの断続的な泣き声が聞こえてくる中、中村楽は伊藤哲に尋ねた:「一体どういう状況なの?どこで大村つきを見つけたの?」

「鈴木さんから聞いてないの?」

伊藤哲は無意識に鈴木静海を見たが、彼が反応を示さないのを見て、中村楽に説明した:「昨夜、君たちが襲われた時、我々が駆けつけたんだ。犯人は逃げる暇もなく、捕まった。」