第412章 あなたは七男の若様のお金に惚れたのね

一橋貴明：「……月瑠が君の俗物と同じだと思うのか？彼女は私のことを深く愛していて、私なしでは生きていけないんだ。」

松本旻は困惑して：「？なんで俺に聞くんだよ？お前が聞いてきたんじゃないのか？頭おかしいな！」

一橋貴明：「お前みたいな遊び人に相談する価値なんてないね。」

松本旻：「……」

松本旻：「俺は天下亭にいるけど、来るか？」

一橋貴明は携帯をしまい、鈴木月瑠の方を向いた：「天下亭で食事でもどう？松本が奢るって。」

鈴木月瑠は眉間を少しひそめて：「いいわ。」

得なことを見逃すのは馬鹿げている。

到着間際、一橋貴明は松本旻にメッセージを送り、迎えに来るように伝えた。

一橋貴明が先に車から降り、助手席側に回って車のドアを開け、鈴木月瑠を支えた。

「ゆっくりね、スカート履いてるんだから。」彼は鈴木月瑠を自分の側に引き寄せ、手を繋いだ。

鈴木月瑠：「……」

松本旻は艶やかな笑みを浮かべ、鈴木月瑠に挨拶した：「義姉さん。」

鈴木月瑠はゆっくりと頷いた。

松本旻は二人を個室へ案内しながら、振り返って鈴木月瑠を見て、眉を上げた：「義姉さん、レースが凄く上手いって聞きましたけど？」

鈴木月瑠：「？？？」

松本旻は鈴木月瑠の困惑した表情を見て、尋ねた：「知らないんですか？」

「うん。」鈴木月瑠は怠そうに答え、うつむいてゲームに夢中になっていた。一橋貴明は彼女の肩を抱き、転ばないように気を付けていた。

松本旻は口角を引き、眉間を押さえた：「この前、ネットが大騒ぎになってたじゃないですか。トレンド見てないんですか？」

今や京都の上流社会の集まりでは、必ず鈴木月瑠の話題が出る。

鈴木月瑠はゲームをしながら、無関心そうに言った：「見る必要あるの？」

その口調は、まるで『私が出れば話題になるのは当然、振り返る必要なんてない』と言わんばかりだった。

松本旻：「……」

個室に入ると、池田ふうたと栗本放治、小池紀之が既に待っていた。挨拶を交わして着席した。

「みんないるんだな。」

一橋貴明は部屋の中の数人を見渡し、眉を少し上げた。

池田ふうたは笑って：「松本が奢るんだから、来ないわけないでしょう。」

「珍しく俺が奢るんだから、遠慮なんかすんなよ。」松本旻は一人一人にメニューを配りながら言った：「あとで華子も来るよ。」

鈴木月瑠：「……」