第413章 あなたたちは謀られた

「義姉さん、麻雀の腕前はどうですか?」松本旻は牌を揃えながら尋ねた。

もし腕前が普通なら、七男の若様の面子を立てて、数局は手加減しようと思っていた。若い女性の面子を潰したくなかったからだ。

鈴木月瑠はタバコを一本取り出し、その言葉を聞いて松本旻を一瞥した。「まあまあね」

松本旻は即座に理解し、中村少華と池田ふうたに目配せした。

百里紅裳もゲームを止めて、小池紀之と一緒に見学することにした。

鈴木月瑠はすぐに十数枚の牌を並べ、両手で牌の両端を持ち、開いて前に押し出した。

一秒以内で牌を整理し終えた。

松本旻は再び鈴木月瑠を見たが、何も言わなかった。

義姉さんの様子を見ると、麻雀はかなり上手そうだ。

しかし三局が終わる頃には、鈴木月瑠は既に六十万円を失っていた!

池田ふうたは気まずそうに頭を掻きながら言った。「まあ、七男の若様のお金とはいえ、女の子一人をこんなに痛めつけるのは良くないよな」