その言葉を聞いて、一橋貴明の瞳に危険な色が浮かび、突然、神秘的な古代民族である巫族のことを思い出した。
伝説によると、巫氏は神の末裔であり、巫術に長け、占星術や占いで吉凶禍福を占い、過去と未来を推測することができたという。
そのため、当時の各古代民族は巫族を非常に警戒し、団結して巫族に対抗した。
巫族は大きな打撃を受けたが、幸いにも霊族の鳳家の助けを得て、両族は縁を結んだ。
巫族は代々霊族と婚姻関係を結んでいたが、数百年前、霊族が世に出て、巫族は依然として隠遁生活を送り、両族の関係は以前のようではなくなった。
二十数年前、巫族の玉木姫が誕生した。
巫族の祭司が占いを行い、玉木姫が巫族の最も純粋な血統を受け継いでいることを知った。
当時、巫族の長老会は族長夫妻に圧力をかけ、新たに生まれた七姫を霊族の鳳家の若君と婚約させようとした。