第453章 ボスは修羅と戦ったのか?

無一も自分でよく理解できていない様子で、鈴木月瑠をちらりと見て、震える声で言った。「ええ、ボス、建国女王です。」

「……俺たちは鈴木お嬢さんの荷物を奪ったのか???」無優は頭を固くして言った。

この言葉が出た途端、雰囲気はさらに不気味になった。

彼はようやく、さっき入ってきた時の中村少華と無一の表情が……あんなにも信じられないものだった理由が分かった!

林煙未が暗殺者連合と関係があるのはまだいい、鈴木月瑠が林煙未の師妹なのもまだいい、鈴木月瑠が暗殺者連合のボスだなんて!

くそっ……

もうおしまいだ、本当におしまいだ!

しばらくして、三つのグループが三つの異なる場所に座っていた。

修羅の一団が一緒に座り、林煙未と鈴木月瑠、それに池田滝が一緒に座り、カオスは部下たちと座っていて、場面は特に不気味だった。

皆はそうやって座っているだけで、誰も話さなかった。

鈴木月瑠がアカウント偽装者だと知ってからは、鈴木月瑠がどんな正体を明かしても、中村少華はもう驚かなくなっていた。

でも……

どうして彼女が暗殺者連合の建国女王なんだ?

一人で部下たちを征服したのか?

中村少華は我慢できずに、松本旻にメッセージを送った:【鈴木月瑠が暗殺者連合のボスだって知ってた?】

松本旻:【今さっき知ったところだ。俺たち、暗殺者連合の荷物を何回奪ったことがある?】

中村少華:【……分からない、もう棺桶買っておいた。】

松本旻:【…………】

そして中村少華の後ろに立っている無優は、死にたい気持ちでいっぱいで、マウスパッドで今すぐ首を吊りたいくらいだった。

元々は鬼の医者を探しに来たのに、今は……千里の道のりを死にに来るとは!

鈴木月瑠が暗殺者連合のボス?

さっき彼は、暗殺者連合のボスに跪いて爺さんと呼ばせると言った、つまり、鈴木月瑠さんに跪いて爺さんと呼ばせようとした?

くそっ!!!

カオスは綺麗な顔立ちの鈴木月瑠を見て、頭がまだ混乱状態だった。

なるほど、前に玄武が彼を笑って、ボスに会いたければまず整形しろと言ったわけだ!

まったく……

整形しないと七神の名に恥じる!

ボスが……女性だったなんて!

ボスはグループでこういうことを言ったことはなかったが、彼らは巨大な暗殺者連合を作れる人は、きっと粗野な男だと勝手に思い込んでいた……