無一も自分でよく理解できていない様子で、鈴木月瑠をちらりと見て、震える声で言った。「ええ、ボス、建国女王です。」
「……俺たちは鈴木お嬢さんの荷物を奪ったのか???」無優は頭を固くして言った。
この言葉が出た途端、雰囲気はさらに不気味になった。
彼はようやく、さっき入ってきた時の中村少華と無一の表情が……あんなにも信じられないものだった理由が分かった!
林煙未が暗殺者連合と関係があるのはまだいい、鈴木月瑠が林煙未の師妹なのもまだいい、鈴木月瑠が暗殺者連合のボスだなんて!
くそっ……
もうおしまいだ、本当におしまいだ!
しばらくして、三つのグループが三つの異なる場所に座っていた。
修羅の一団が一緒に座り、林煙未と鈴木月瑠、それに池田滝が一緒に座り、カオスは部下たちと座っていて、場面は特に不気味だった。