第531章 私が裏口入学の手配をしよう

鈴木月瑠は一橋貴明のポケットから手を抜き出そうとしたが、貴明に引き戻された。

彼に手を掴まれ、再びポケットに押し込まれた。

鈴木月瑠:「……」

彼女は一橋貴明を見上げ、眉を上げた。

一橋貴明は横に座り、大御爺さんを見て怠惰な笑みを浮かべた。「じいさん、お見舞いの品も用意せずに、若い娘に呼び方を変えさせようとするのか?」

鈴木月瑠は綺麗な眉を少し上げ、一橋貴明を見た。

一橋大御爺さんは怒り出し、一橋貴明を睨みつけた。「こんな不孝者の孫は持ちたくないわ!今月瑠に何を渡せというんだ?後でじゃダメなのか?」

一橋貴明は笑って、無関心な口調で言った。「約束したんだぞ、人をだますなよ。」

鈴木月瑠:「……」

「不孝者め!言われなくても分かってる!」一橋大御爺さんは突然一橋貴明が目障りになったが、鈴木月瑠を見ると、にこにこと笑顔になった。