第一ラウンドの残りの作品が次々と登場し、鈴木月瑠の評価は簡潔で、中村楽の評価はさらに短く、わずか数文字だった。
各デザイナーには2作品のノミネートがあった。
最後の作品は中村霜の真珠のピアスだった。
中村楽は軽く目を通し、眉をひそめた。
言葉にできないほど酷かった!
静墨は表情を変えず、静かにゆっくりと話した。「このピアスは先ほどの指輪と、デザインスタイルが大きく異なるだけでなく、組み合わせも言葉にできないほど悪い。」
「確かに醜い。」鈴木月瑠は軽く笑った。
四文字の評価は、まるで中村霜の顔を強く平手打ちしたかのようだった。
全作品の評価が終わった後、点数が発表された。
最高点は100点、最低点は10点。
鈴木月瑠は会場の最高点と最低点を、両方とも中村霜の2作品に与えた。
指輪は85点、真珠のピアスは10点。
最低点の10点……
まさに侮辱だった!
0点が付けられないルールでなければ、鈴木月瑠は間違いなく0点を付けただろう。
全員が一斉に中村霜を見つめ、彼女の顔から血の気が完全に失せていた。
彼女は、全員が自分を嘲笑っているように感じた。
鈴木月瑠は無造作に顔を上げ、黒く輝く瞳に冷たさを宿して言った。「もし大会で0点が許されるなら、私は迷わず0点を付けます。」
彼女は中村霜を見つめ、一言一言はっきりと容赦なく言い放った。「この作品は、ひどい出来です。」
「シーン!」
会場全体が衝撃を受け、静まり返った。
中村霜の顔色は青ざめ、膝の上に置いた両手は激しく震え、怒りで気が狂いそうだった。
中村お母さんはさらに怒りに満ちた表情で、罵りたい衝動を必死に抑えていた。
司会者もこのような場面に遭遇したことがなく、泣きたい気持ちを抑えながら、どう収拾すればいいのか分からなかった。
鈴木月瑠は主審査員であり、さらにFの神としてのデザイン界での地位もあり、発言力は絶大だった。
この発言は、間違いなく中村霜の面子を潰すものだった。
「私もこの作品はひどいと思います。」中村楽もゆっくりと口を開き、電子採点タブレットに直接0を書き込んだ。
この0は、控えめどころか、タブレット全体を占めるほど大きく書かれた。
大画面上のスコアもリアルタイムで更新され——
この0が、全員の目の前で一瞬にして拡大された。