第476章 異なる配合

五分後。

鈴木月瑠がエンターキーを押すと、緑のコードが狂ったように点滅し、最後に画面に赤い点が現れた。

「終わった」彼女は目を細めた。

「え?」

まだ饒舌に話していた玄武は驚いて、画面上の赤い点を呆然と見つめた。

ちょうど近づいてきた龍田へびも、呆気にとられていた。

彼は自分のハッキング技術がかなり良いと思っていたが、鈴木月瑠と比べると、まるで地面に叩きつけられるレベルだった。

やはり、月瑠は本当に凄い、若くして高い知能の持ち主だ!

「ようやくあいつの巣を見つけることができた」

龍田へびは画面を見つめ、口角に冷笑を浮かべながら目を細めた。「仲間たちに準備をさせろ、いつでも戦えるように」

玄武は携帯を取り出して連絡を入れた。

鈴木月瑠は机の上のタバコを取り、一本に火をつけ、唇にくわえて深く吸い込んでから吐き出した。まるでストレス発散のようだった。

「小池紀之の方はどうだ?」彼女は腕を机に置き、自然な動作で机を叩きながら、黒い瞳を伏せた。

部屋の空気は息苦しかった。

「中村少華と合流して、地下拠点の一つを爆破しました」

龍田へびは鈴木月瑠にこのことを伝えに来たのだ。彼は冷たい口調で言った。「あの拠点で何が行われていたか知っているか?」

鈴木月瑠は眉を上げたが、何も言わなかった。

玄武は目を光らせ、数秒考えてから突然声を上げた。「まさか、私たちが禁止している例の...?」

暗殺者連合には一つのルールがあった。それは売春・賭博・麻薬に手を出してはいけないということだ。それ以外は構わない。

これは絶対的な規則だった。

天空でも、鈴木月瑠もそう定めており、原則を非常に重視していた。

一橋貴明の修羅も含めて。

国内の組織なら、この三つには絶対に手を出してはいけない。違反者は死あるのみ。

「その通りだ!」

龍田へびは写真を開いた。「小池紀之が写真を送ってきた。見てくれ、俺はあんな連中を殺してやりたくてたまらない!」

鈴木月瑠と玄武は一目見た。

二人の表情はほぼ同じで、瞳孔が縮み、目の奥に冷たい光が浮かんでいた。

「ふん...」

鈴木月瑠の唇から笑いが漏れ、机に置いた手を握りしめながら、軽蔑した口調で言った。「本当にあいつらを殺してやりたい」