第510章 医術の良し悪しは、年齢に関係ない

しかし鈴木月瑠は道がわからず、一橋貴明に連れられて行くしかなかった。何度も道を間違え、一橋貴明に首筋の皮を掴まれて引き戻された。

少女は濃い色の半袖を着ていて、それが肌の白さを際立たせ、血管まではっきりと見えた。

一橋貴明の瞳の奥がさらに深くなり、欲望を抑えながら「どこを見てるんだ?」

鈴木月瑠「……」

無意識に一橋貴明のそこを見てしまい、すぐに目を逸らし、指先を強く握りしめた。

「俺を無視するのか」

一橋貴明は少女の震える睫毛を見て、目に笑みを浮かべながら、声を引き延ばして「さっき見てた場所が気に入ったのか?」

鈴木月瑠は彼を一瞥し、目を伏せて「変なこと言わないで、何も見てないわ」

一橋貴明の瞳が深まり、意味深な笑みを浮かべた「どこだとは言ってないのに、どうして分かったんだ」