第518章 肉が食べたい

「よくやった」

鈴木月瑠はノートパソコンを持ってきて、研究センターのアカウントにログインし、5億円を送金した。

斎藤閔はすぐにその通知を見て、心が痛んだ:「月瑠姉、本当にお金に目がくらんでいますね。研究センターに少しは残せないんですか?」

鈴木月瑠は綺麗な眉を少し上げ、淡々とした口調で言った:「私のプロジェクトは支出が多いの。あなたがもっと工夫して資金を集めて補充してちょうだい」

斎藤閔は思わず目を白黒させた。

騙したいのは山々だが、騙せる相手が門前まで来なければ始まらない。

今回遠藤紳史が門前に来たのは予想通りで、斎藤閔は既にいくら騙し取るか考えていた。

一山当てられると思っていたのに、月瑠姉は本当に遠慮なしだ。

「5億円残しておいたわ。足りなければ国に要求しなさい」鈴木月瑠は冷淡に一言言って、電話を切った。