第208章 藤原徹は本当に厚かましい

高倉海鈴と藤原徹は同じ寝室に住んでいないものの、二階は二人だけのプライベート空間で、誰も邪魔に来ることはなかった。

この時、高倉海鈴はそっと藤原徹の寝室に入り、バスルームのドアを開けて、鏡の中の自分を見つめ、顔を赤らめた。

これが服と言えるのだろうか?

布地が少なく、しかも全て透け透けで、見ているだけで鼻血が出そうだった。藤原徹が見たらどう思うのだろう。

彼女は息を荒げながら、少し考えた後、バスルームのドアを開け、そのまま布団の中に飛び込み、魅惑的な体を隠した。

一方、藤原徹の車がゆっくりと停車し、厳しい表情で「奥様はどこだ?」と尋ねた。

高野広は動揺し、頭の中は'給料不足'のことでいっぱいだった。でも、これも社長のためなのに!

社長の声を聞いて、うろたえながら近づき、緊張した様子で「奥様は...寝室に戻られました」と答えた。