男は沈黙の後、ゆっくりと彼女の前に歩み寄り、空気に露出した彼女の肩に触れ、苦しそうに言った。「これはよくない」
ドレスはベアトップのボディコンで、他の部分はよく包まれているものの、丸みを帯びた肩は露出していた。
高倉海鈴が反論しようとした瞬間、藤原徹の大きな手が彼女の腰をしっかりと抱き寄せ、一気に彼の胸に引き寄せた。
乱れた口づけが降り注ぎ、首筋から鎖骨へと移っていき、その痺れるような感触に高倉海鈴の体は硬直した。
彼女は後ずさりを続けたが、藤原徹は一歩も譲らず、彼女を壁に押し付けた。
男は熱い眼差しで、深い愛情を込めて彼女を見つめ、わずかに息を荒げながら、軽く笑って言った。「今でもこのドレスがいいと思うかい?」
高倉海鈴は一瞬固まり、突然気づいた。見なくても分かる、今の彼女の鎖骨と肩には間違いなく赤い痕が残っているはずだ。このドレスを着て外出したら、人前に出られないだろう。