藤原涼介は顔を青ざめさせた。藤原明は彼を侮辱しているのだ!彼は海涼グループの社長なのに、藤原明は遊び人の金持ち二世に過ぎない。なぜ彼を見下すことができるのか!
「会社から八億円の運転資金を流用して、会社の重鎮たちが許すはずがない。おまけに義理の妹と不倫するなんて、本当に恥知らずだ!こんな奴が藤原の姓を名乗る資格があるのか?俺の名前と一緒にされるのは恥ずかしい!」
「えぇ……」校長は困惑して尋ねた。「藤原若旦那、どうすればよろしいでしょうか?」
結局、藤原涼介は学校に八億円を寄付したのだから、その名前を外すわけにはいかない。
藤原明は数秒考えた。どうせ藤原家には使い切れないほどの金があるし、使わなければ陸田進のポケットに入ってしまう。だから金を使うのもいいことだ。