第353章 場面が制御不能、高倉彩芽が発狂！

「もう一度言うけど、彩芽はこの件に関係ないわ！デマを流すなら、名誉毀損で訴えるわよ！」鈴木華子は鋭い声で言った。

その言葉を聞いて、記者たちも怒り出した。

「言わせてもらうわ！高倉彩芽は不倫相手になって高倉海鈴を陥れ、今度は他人のお金を横領したのよ。こんな恥ずべき行為をしておいて、批判もできないっていうの？」

「泣く子には飴をあげるけど、毎回間違いを犯して、涙を流すだけで許されるわけじゃないでしょう！」

鈴木華子の顔が赤くなったり青ざめたりした。

記者たちは義憤に駆られて：「高倉彩芽は高倉海鈴を冤罪に陥れたのに、あなたたちは即座に海鈴が悪いと決めつけて、彩芽の潔白を証明させようとした。高倉家のしつけはどうなってるの！正統な令嬢をかまわずに、厄病神のような女を可愛がるなんて！」

「破廉恥な不倫相手のために、正妻は不可解な死を遂げ、一人娘まで虐待されて！高倉社長、忠告しておきますが、厄病神を宝物扱いしていたら、いずれ高倉家は彼女の手で滅びることになりますよ！」

そう言うと、群衆の中から高倉彩芽に向かってビニール袋に包まれた何かが投げられた。

'パン'という音と共に彩芽の頭に当たり、瞬時に強烈な臭いが漂い始めた。

高倉彩芽は数秒間呆然としたあと、激しく叫び声を上げた。「きゃあ！！」

ビニール袋には臭豆腐がぎっしり詰まっており、彩芽の頭に命中し、臭豆腐が彼女の髪に沿ってゆっくりと落ちていった。

一人が始めると、群衆も怒りに任せて手にしていたタピオカミルクティーやミネラルウォーターを投げ始め、投げられるものは全て使い果たした。

高倉彩芽は悲鳴を上げ、高倉の祖母は急いで彼女を警察署の中に連れ込んだ。

彼女は泣きじゃくりながら言った：「どうして！どうしてこんな目に遭わなきゃいけないの？私は無実なのに……」

悪臭が漂い始め、職員たちは口を押さえ、軽蔑の表情を浮かべた。

高倉彩芽が無実だって？誰が信じるというの？

証拠を改ざんしたからって、真相が分からないと思ったの？天網恢恢、真実は隠せないのよ！

高倉彩芽は体に付着した臭豆腐を見て、狂ったように叫んだ：「早く！早くクロシオに電話して！全て解決したって言ったじゃない？どうして私にまだ嫌がらせが来るの？」

一行が家に戻るなり、急いでクロシオに電話をかけた。