第398章 監視カメラは陸田さんが自分で設置した

藤原徹に謝罪?

陸田の祖父は顔色を変えた。自分は長老なのに、どうして若い者に謝罪などできようか?

陸田家の方が口を開く前に、会場の人々が憤慨して声を上げた。「陸田の祖父が謝罪するはずがない!陸田家と山田莉央は明らかに共謀していたんだ。彼らが一緒になって陸田さんを殺したから、あんなに仲が良かったんだ。もしかしたら陸田家が山田莉央に陸田さんを殺させたのかもしれない!」

陸田の祖父は目を見開いて、怒鳴り返した。「でたらめを!私が自分の娘を害するはずがない!」

「では教えてください。山田莉央が記者たちを連れて病室に押し入った時、陸田家の方々はどこにいたんですか?」

その人は的確に指摘した。「偶然その場にいなかったなどと言わないでください。私の知る限り、陸田さんは東京の高級私立病院に入院していました。病院の入り口には数十人の警備員がいて、病室の外にも巡回警備員がいたはずです。どうしてこんな人たちが入れたのでしょうか?」

「しかし山田莉央は入り込んだだけでなく、記者団まで連れて陸田さんを刺激し、重度の鬱病にまで追い込んだ。それなのに陸田家の方は誰も現れず、止めようともしなかった?」

「そうだ!陸田渚さんは先ほど、藤原社長が陸田さんを刺激した時、みんな目撃したと言いましたが、藤原社長は明らかに陸田さんと仲が良かったはずです。あなたたちは嘘をついている!だから私たちには陸田さんの死があなたたちによって引き起こされたと疑う理由があるのです!」

「でなければ、なぜ第三者と付き合い、一緒になって藤原社長を陥れようとするのですか?」

陸田の祖父は顔色を暗くし、拳を握りしめた。

陸田渚は体を震わせ、弁解のしようもなく、泣き叫んだ。「藤原徹!あなたが私たちを陥れている!これは全部嘘よ!あなたは本当に陰険だわ!」

「顔が映っていたって何よ?これは偽造されたものよ!あの人はお金があるから、きっと一流の技術者を雇って、偽の監視カメラの映像を作ったのよ!」

陸田渚は歯ぎしりしながら叫んだ。「姉さんはあなたに殺されたのよ!藤原徹、あなたは悪魔!」