第501章 グリーン茶女、芸能界から出ていけ!

司会者は画面を食い入るように見つめ、顔色を変えて声を潜めて注意した。「真美さん、もうやめましょう。」

画面上のコメントが映像を覆い尽くし、罵声の嵐だった。

【私たち監視カメラの映像を見ましたよ!久保真美は詐欺師です!平気で嘘をつくなんて!】

【久保真美は高倉海鈴の役を奪っただけでなく、逆に彼女を非難し、今では久保真美のファンたちがネット上で高倉海鈴を誹謗中傷しています!】

【こんな計算高い女がいるなんて!監視カメラの映像を見なかったら、高倉海鈴を誤解するところでした。久保真美はきっと初めてじゃないはずです。今回は監視カメラがあっただけですよ!】

【偽善者!芸能界から出ていけ!】

久保真美は状況が分からず、カメラの前に歩み寄り、コメントの罵声を見て顔面蒼白になり、目には恐怖の色が浮かんだ。

【驚いた?監視カメラの映像を見たんですよ、私たち!】

久保真美のファンは多かったものの、この件に関心を持つ一般視聴者も多く、今は不当な扱いを受けた高倉海鈴のために怒りの声を上げていた。

皆からの追及に対し、久保真美は両手を強く握りしめ、自分を落ち着かせようと、無邪気なふりをして尋ねた。「何を言っているんですか?私には分かりません。私が...高倉さんの役を奪ったって?」

【演技を続けなさいよ!いつまで演じられるか見てみましょう!私たちは監視カメラの映像を見ましたからね!】

監視カメラ?

久保真美は全身を震わせた。

あの監視カメラの映像は既に処理されたはずなのに。

実際、関連動画は既にWeiboにアップロードされており、わずか10分で再生回数は1000万回を超えていた。その中には高倉海鈴のオーディション映像も、久保真美のオーディション映像も含まれていた。

久保真美は顔色を変えた。まさか!伊藤監督は既に削除したと言ったのに。彼女を騙すはずがない、この件が明るみに出れば伊藤監督にとっても打撃になるはずだから。

久保真美は心の中の疑問を押し殺した。今はこのことを考える時ではない。自分の潔白を証明しなければならない。みんなに自分のしたことを知られてはいけない。そうでなければ、彼女の将来は台無しになってしまう。