第657章 純情な男の子

このとき藤原徹の脳裏に、いくつかの熱い場面が浮かんできた。それらの記憶は消えることなく、制御不能のように押し寄せてきた。彼は目を伏せ、「主寝室で入浴しているのか?」と尋ねた。

高倉海鈴は微笑みながら彼を見つめ、艶やかに髪をかき上げた。「いけないの?前はいつもここで入浴してたでしょう?時には徹が抱きしめながら一緒に入ったこともあったわよね!徹...服を一枚持ってきてくれない?」

藤原徹の額に細かい汗が浮かび、熱い視線が彼女の白い鎖骨に落ちた。バスタオルは彼女の胸の丸みを隠しきれず、雪のような肌がわずかに覗いていた。「高野に頼もうか...」

「あなたが私の夫なの、それとも高野広なの!何でも彼に任せて、このあとは彼に持ってきてもらうつもり?あなたが持ってきてくれたらダメなの?」