「もちろん!」山田莉央は興奮して言った。「あなたは十数年も眠っていた悪魔じゃない。何ができるというの?結局、藤原家は進のものになるわ!」
「陸田進?あいつの知能で当主が務まるとでも?」藤原徹は冷たく言い放った。
山田莉央は一瞬言葉を詰まらせ、目に憎しみを宿したまま、突然傍らにいる高倉海鈴に目を向けると、狂ったように笑い出した。「そうだわ、高倉海鈴はまだあなたが悪魔だということを知らないでしょう!」
藤原徹の深い瞳が暗くなった。
山田莉央は切迫した様子で叫んだ。「高倉海鈴!彼は悪魔よ!闇から生まれた汚れた魂!もみじ園という牢獄に閉じ込められた悪魔なのよ!」
そして彼女は藤原徹を指差して叫び続けた。「あなたは日光を恐れる悪魔!暗闇の中でしか生きられない存在よ。今日のように日光の下に立っているのは、きっと苦しいでしょう!体中が熱くて、溶けてしまいそうな感じじゃない?」