第838話 悪人には悪人の報い

この時、陸田渚と陸田進はすでに衆人の目の敵となっていた。人々は次々と非難した。「結局のところ、陸田進に能力がないのに、藤原社長と争おうとしたからだ。新しい香水を発売するなら、冬島志津の身元をきちんと調査すべきだった。調査もせずに他人の絵を勝手に使用したから、このような結果になったんだ。法律も分からないのか!著作権侵害が何か分かっているのか!」

「藤原社長は一人の力で藤原財閥を築き上げ、国際的な画家・冬島志津にもなった。一方お前、陸田進は何一つまともにできない。陸田家の資源を持ちながら何も成し遂げられないなんて!」

「今日のこの事態は、陸田進が自ら招いたことだ!私たちには何の関係もない!」

「藤原社長は和解する気だったのに、十八億円の賠償金を支払えば全て解決したのに、陸田渚は敢えて藤原社長を怒らせた。お前は馬鹿なのか、それとも皆を死なせたいのか?」