第2章 0.5人の生きる神仙

綺麗な花の傘を差し、上品な布靴を履き、魅惑的な脚を持つ少女が去っていった。何の未練もなく、いささかの躊躇もなく、陳二狗に想像の余地すら与えずに去っていった。この東北の農民の人生は、張家寨と同じように無名なアルグン川のようなものだった。彼女は孫満弓や竹葉青のように高みから石を投げ入れ、何事もなかったかのように立ち去った。波乱を起こそうと、小さな波紋を立てようと、気にも留めなかった。そう考えると、沐小夭だけが彼らとは違っていた。そのため、一泊70元の安宿に二日連続で寝ながら、陳二狗はベッドの下では清純で、ベッドの上では妖艶なあの愚かな娘のことを思い出していた。彼女の滑らかな肌も、笑顔も思い出していた。陳二狗にとって、女性の体は極限まで美しければ石鹸のようであるべきだった。羊脂の玉?陳二狗は見たことも触ったこともなかった。

朝の8時、相変わらずの雞籠山と雞鳴寺。陳二狗は今回ついに王虎剩に会えた。王解放は来なかったが、張三千は一緒に来ていた。子供は会うなり、鼻水と涙を陳二狗の服に擦り付けた。どうせ安物の服だから、陳二狗は張三千に好きなように泣かせておいた。この子は自分に関係する生き別れ死に別れを多く見てきて、おそらく怖くなって心に影を落としていたのだろう。三日間も心配し続けてようやく安心できたのか、張三千は天地を揺るがすほど泣いた。張家寨の人々はこの光景を見て、きっと陰で、この雑種は薄情で、よそ者に対して号泣するくせに、大きな緑の帽子を被って棺桶に入った酔っ払いの父親が死んだ時は墓前でこんなに泣きもしなかったと、悪口を言うだろう。