第19章 陳家のお嬢様_2

ついに、陳二狗は魏の端公の余分な利益が何を意味するのかを理解した。

犬は魏の端公が買い、陳二狗が育て、その恩恵を受けているのは、本当の年齢が分からない女性だった。20代、30代、40代という三つの全く異なる魅力の年齢層、三種類の明確な女性らしさが、まるで絶妙なカクテルのように彼女の中で完璧に調和していた。一瞬前の笑みは40代の成熟した女性の落ち着きを見せ、次の瞬間の表情には20代の清純さと微かな渋みが垣間見える。彼女の顔立ちは間違いなく精緻で、冷艶だった。冷たさは彼女の表情に漂う気高さから来ており、艶やかさは柔らかな瞳と口角の美人痣によるものだった。陳二狗は一目で彼女が某やくざの大物の愛人で、最高級の金糸雀だと思った。王虎剩が彼女を見たら、きっと我を忘れるほど魅了されるだろう。成熟した彼女の体は、胸の谷間が息を呑むほどで、高級オーダーメイドのスーツスカートに包まれたヒップも一級品の張りを持っていた。彼女がマセラティのスポーツカーから降り、魏の端公と並んで陳二狗の方へ歩いてくると、陳二狗は彼女がハイヒールを脱いでも魏の端公よりも少し背が高いことに気づいた。これは魏の端公と同じくらいの身長の陳二狗が、彼女と話すには少し顔を上げなければならないことを意味していた。

儀礼的な握手。

「はじめまして、私は陳圓殊です」

触れた手は柔らかく滑らかで、蜻蛉が水面を掠めるような一瞬の接触だったが、陳二狗は十分に彼女の肌の瑞々しさを感じ取った。彼女は男性が一目見ただけでベッドに連れ込んで思う存分もてあそびたくなるような女性だった。完璧な尤物で、おそらく少女の初々しさを脱ぎ捨てた彼女は、男の性根の悪さを熟知していた。単純な自己紹介でさえ、その柔らかな蘇州なまりは陳二狗の心を震わせた。竹葉青という一人の妖艶な女性に対してすでに警戒心を抱いていた陳二狗は、悪事に長けていて色欲も強かったが、まだ何年か生きていたかった。このような女性はベッドの上で男をカラカラに絞り取ってしまうだろう。さらに可能性が高いのは、彼女の腹の上に這い上がる前に弄ばれて殺され、使い捨ての駒として下水溝に投げ捨てられることだった。