二人の男が顔を見合わせて笑ったが、どこか苦々しさが漂っていた。
前門で虎を追い払ったと思ったら、後門には狼が現れたというわけか?
天元館の正面の壁には紫砂焼き紙で作られた雲の絵が金碧輝かしく飾られ、祥雲の模様が刻まれていた。他の壁は胡楊桃の木で作られ、中国古典的な茶卓と椅子が置かれていた。一壺の碧螺春の香りが漂う中、四十数分待った。一壺の茶は王家兄弟の牛が牡丹を噛むような大きな一口で半分以上なくなり、お茶を飲み干す頃には七、八皿の冷菜が出され、陳圓殊の客人である夫婦も到着した。
実際、陳二狗の目は間違っていなかった。確かに新婚夫婦で、男は物静かで陰気なほどだったが、女性は逆に山東女性らしい大らかさがあった。がさつではあるが粗野ではなく、陳圓殊ほど洗練されてはいないものの、見飽きない魅力があった。自己紹介後、陳二狗は彼らが範京華と黃梧桐だと知った。陳圓殊の話によると、二人は彼女と同じ大院で育った親友で、大院で長老たちが期待した四組の若いカップルの中で、別れたり敵対したりせず、静かに結ばれた唯一のカップルだった。範京華は大きな役職ではないと陳圓殊は言っていたが、中央規律檢査委員會第2監察室という部署にいた。女性も中央規律檢査委員會の第7巡視組という部署にいた。陳二狗はあまり気にしていなかった。中央規律檢査委員會については漠然と聞いたことがあったが、第2監察室や第7巡視組と聞くと、本能的にあまり重要でない清水役所だろうと思った。