第61章 私と一緒に輝く星空を見て、心の中の山河は絵のように美しい

人生得意の時は思う存分楽しむべし、金の杯を月に向かって空しく持つなかれ。今や深刻な汚染に悩む大都市では月を見ることも難しくなり、物価や住宅価格が良民を売春婦に変えるほど急騰する中、兄弟たちが楽しむことも容易ではない。結局のところ、財布の中身が許さず、家庭の赤旗も同意しないかもしれない。しかし陳二狗と他の三人の男たちにとって、300元あまりあれば十分に楽しめるのだった。

酔っ払った王家の兄弟と陳慶之を郊外の小さな家に送り届けた後、そのまま寝るつもりだった陳二狗は、何かに取り憑かれたように携帯を取り出し、曹蒹葭に電話をかけた。相手の声は冷静で明晰で、眠る気配もなかった。ビールを一箱以上飲んだ後は、まるで八つか九つの勇気を得たかのように、陳二狗は試しに車で彼女をドライブに連れて行けないかと尋ねた。電話の向こうで曹蒹葭は少し躊躇った後、承諾した。酒を飲んだ後の運転だったので、陳二狗は我慢強く安全に運転し、陳圓殊のアパートで曹蒹葭を迎えた後は、さらに亀のようにゆっくりと目的地へ向かった。実際、彼の運転技術なら速度を倍にしても事故は起こらないだろうが。最終的に陳二狗がますます好きになっている山頂に到着した。前日に野球帽は既に陳二狗に渡していたので、今の彼女は黒縁メガネだけをかけ、青い髪を簡単にポニーテールにして後ろに軽く垂らし、服装はいつも通りカジュアルだが適当ではなく、目立つブランドはないものの、俗っぽくない上品な雰囲気を漂わせていた。曹蒹葭を迎えに行った車は陳圓殊からもらったハマーで、かなり迫力があった。山頂に着いて車から降りると、曹蒹葭は笑って言った。「二狗、このハマーH3は今や金持ちの二世や若い成金が乗る車よ。唐山や大連に行けばわかるわ。ほとんど彼らだけがこのクジラのように燃料を飲み込む油食い虎を好むの。山西の炭鉱オーナーが一度に二台買って、家の門の左右に一台ずつ置いて、石獅子のように使っていると聞いたわ。あなたもそれを真似したいの？」