第19章 陳家の大菩薩は痩せた虎のごとく、東に碣石を臨む

陳二狗が門口で張三千を迎えたとき、浙江省の呉山の頂では夕陽が輝き、霞が万丈に広がっていた。一人の男と一人の女が階段を上り、最終的に人里離れた寺院の前に到着した。この目立たない寺院には「斗拱が雄大で軒が深く遠い」という風格はなく、まるで黒雲が山を覆えば風雨で朽ち果てるかのようだった。寺院の前には小さな空き地があり、一本の古い松の木、その下には木のテーブルと二つの椅子があった。材質は普通で、人にあげても誰も山から運び出す労力をかけたがらないだろう。眺めは素晴らしく、西湖の全景を見渡すことができた。この寺は有名ではなく、呉山の険しく深い場所にあるため、一日に訪れる観光客はほとんどいなかった。堂々とした男が松の木の下に立ち、心が晴れ渡るように言った。「百万の兵を率いて西湖に上り、呉山の第一峰に馬を立てる。金主の完顏亮のこの句は李太白の風格があり、現代では毛太祖だけが独特の雄大さを持っているだけだ」