第14章 何たる威武

東北大興安嶺の鬱蒼とした原生林の中、三つの不気味な人影が動いていた。迷彩服を着て、顔には濃い塗料が塗られ、わずかに輪郭を識別できるだけだった。そのうちの二人はそれぞれ03式12.7ミリ大口径スナイパーライフルを担いでいた。長さ約1.5メートル、重さ12キロもの重い武器を肩に担いで走るだけでも十分狂気の沙汰だが、木々が密集し茨が生い茂る原生林を素早く進むのは、まさに拷問のようなものだった。

銃を担いでいない男は三人の中で最も痩せていたが、この「小柄さ」も相対的なものだった。誰でも2メートルの巨漢が二人も隣に立てば自分が小さく見えるものだ。三人はトライデントの形で森の奥地へと滞りなく進んでいった。比較的負担の軽い男は口に特徴的な紫色の鞘のナイフを咥え、先頭を行く逞しい男に向かって叫んだ。「富貴兄、その厄介な銃を巨熊に持たせたらどうだ？どうせ最初からこいつがこの二つの重荷に目をつけていたんだ。こんなものが原生林で何の役に立つ？最後には素直に返却しなきゃならないし、もし壊したら俺たちの頭に請求が来る。巨熊、今回もし北京のあの小心者の沈豹子に負けたら、お前がどう仕置きされるか分かってるな。」

矢のように素早く進む先頭の人物は返事をせず、最も獣のような体格の男も彼を無視した。これが彼を苛立たせ、小さな不満を抱えた妻のように文句を言い始めた。「富貴兄、俺は今回の斬首作戦の核心なんだ。少なくとも俺の意見も聞いてくれよ。テロリストのリーダー役の俺が東北虎の仲間に捕まるならまだいいが、もし不注意で北京側に捕まったら、演習で巨熊にやられた沈豹子は彼だけでなく、俺と富貴兄も巻き添えにするだろう。あの変態の手法は経験済みだろ？二度と味わいたくないね。」