第23章 新婚初夜

井戸の底に蹲る蛙は、たとえ周りに白鳥がいなくても、時々頭を上げて空を見れば、遠くから眺めるだけで近づけない美しい白鳥の姿を垣間見ることができる。男にとって、それらの白鳥は幼い頃のごっこ遊びでいつもお姫様役をしていた女の子かもしれないし、学生時代の校内一の美人かもしれないし、職場での女性上司かもしれない。陳二狗が自認する平凡な人生において、曹蒹葭は間違いなく彼の27年の平凡な生活の中で最も心を動かす白鳥だった。新婚の夜に曹蒹葭とベッドに座っていても、この幸運な獣はまだ彼女の心を完全に理解できていなかった。彼が彼女を初めて見た時から、できることといえば、彼女の前で俗物とは一線を画すように振る舞うことだけだった。張三千はあの都会で卑屈になる叔父さんを好きではなかったし、陳二狗も同様に自分自身をそのように見たくなかった。しかし、曹蒹葭の前で大げさで奇抜な振る舞いをしなければ、何ができるのか分からなかった。普通に張家寨の村人として生きるだけ?それでは人目を引くことはできないし、深く記憶に残ることもできない。最初から陳二狗の方針は、たとえ曹家の女性に好かれなくても、軽々しく忘れられないようにすることだった。実際、彼はその賭けに勝った、少なくとも表面上はそうだった。時々考えてみると、もし曹蒹葭が十分に賢明でなければ、彼の尊厳も人生も取るに足らないものだっただろう。彼女が李銀橋について話し、小説のような物語を語るのを聞いて、張家寨で名の知れた悪党もようやく少し自信を持った。しかし、その自信はまだ陳二狗が隣にいる曹蒹葭に何かをする勇気を与えるほどではなかった。普段なら厚かましく女性に触れることができる陳二狗も、今夜はそれができなかった。

チャイナドレスを着こなせる女性は多くない。チャイナドレスを着こなすには、体型だけでなく気品も必要だ。さもなければ、お互いを台無しにし、見るに堪えないものになる。陳二狗が初めてチャイナドレスを着た女性を見たのは、上海M2バーの外にいた談家のお嬢様だった。それは目を見張る経験で、女性がこれほど威厳を持てることを初めて知った。まるで陳二狗が学生時代に時々見ていた黒社会映画の中の強い女性のように、骨の髄まで冷艶だった。