第55章（「_white_」様の白銀同盟に感謝）_3

なんて罠だ、この道具はアイテム欄に収納できないなんて、持ち歩かなきゃいけないのか？

その時、一同は霊界からの通知を受けた：

【地下駐車場のタスクを完了しました。現在「戦慄級」タスクシリーズを進行中です。このシリーズのアトラクションは：ジェットコースター——地下駐車場——お化け屋敷（冥婚）——探偵推理館です。30分以内に第三の場所へ向かってください。】

上記の情報に加えて、張元清は別の通知も受け取った：

【ピンポン、チームメンバーを率いてタスクを完了しました。隊長権限を一度行使できます。チームメンバーの中に潜む悪党を指定してください。指定された者は抹殺されます！

【30秒以内に選択しない場合、この機会を放棄したとみなされます。】

今回、張元清は躊躇わなかった。心の中で「放棄」と唱えた。

.........

駐車場を出ると、夜風が静かに吹いていた。

遊園地の灯りは相変わらず幻想的で神秘的で、遠くから穏やかな音楽が聞こえてきた。

張元清の後ろには赤い舞靴が付いてきていた。彼は左右を見回してから、仲間たちに言った：

「少し待っていてください。ちょっと離れます。」

仲間たちの審査的な目線に対して、彼は微笑みながら説明した：「舞靴を戻すにはある代償を払わなければなりません。その代償は、皆さんに見られたくないものなんです。」

一同は半信半疑で頷いた。

張元清は人気のない場所に来ると、周りに誰もいないことを確認し、もう演技をやめた。スピーカーを脇に置き、赤い舞靴のダンスの誘いを受け入れた。

すぐに、夜の闇の中にタップダンスの音が響き渡った。

そしてその時、傍らのスピーカーが予告もなく音楽を流し始めた：

「踊ろうよ、おしゃべりより踊ろう、自分を心地よく感じさせて......踊り続けよう、恋愛より踊ろう、この方法で過ごそう......」

？何が起きたんだ、こいつはなぜ突然音楽を流し始めた.......ダイナミックなダンスを披露していた張元清は、心の中で少し恥ずかしさを感じていたが、突然の歌声に驚いて、あやうくステップを崩すところだった。

なるほど、備考4はこういう意味だったのか？これはひどい罠だ。ぎこちない踊りだけでも十分なのに、こんな恥ずかしい音楽まで流すなんて、誰かに見られたら、私はどう生きていけばいいんだ？

張元清は複雑な気持ちで考えた。

澄んだ歌声がタップダンスの音を覆い隠した。

赤い舞靴は不機嫌そうで、タップの音がより密集して大きくなった。

数分後、張元清はダンスを終え、赤い舞靴は自動的にアイテム欄に戻った。

彼が戻ってきた時、気のせいかもしれないが、みんなの彼を見る目つきが少し変だった気がした......

五人は案内板に従って、遊園地の奥へと進んでいった。

奥に進むほど、灯りは暗くなり、五人の気持ちもより重くなっていった。

第三関はお化け屋敷で、遊園地で唯一霊異エレメントを含む場所だった。霊界の紹介によると、遊園地がSランクダンジョンに変更された理由は、大部分が霊の変化に起因していた。

4、5分歩いた後、彼らは静かな路地に到着した。ここの建築様式は民國時代風で、白壁黒瓦、人の背丈の二倍ほどある塀が家々を囲み、各家の軒下には白い提灯が吊るされていた。

足元の地面は、いつの間にかコンクリートから玉石を敷き詰めた道に変わっていた。

後ろから聞こえていたかすかな音楽は、一同がこの路地に入った途端、跡形もなく消えてしまった。

夜の帳が不気味に垂れ込め、白い提灯が軒下に吊るされ、周囲は死のような静けさに包まれ、一切の音が途絶えていた。

西施は張元清の腕にしがみつき、左右を見回しながら、おびえた様子で言った：

「殺人なら怖くないけど、この雰囲気は耐えられない......」

謝靈熙は張元清の腕にしがみつくことはなかったが、顔は少し青ざめ、表情は緊張していた。

斉天大聖と火の魔は少し度胸があったが、表情には不安が見え、時々後ろを振り返っては、何かが追いかけてきているような気がしていた。

張元清だけが落ち着いた様子で、ここは陰氣が濃厚だったが、それが彼にとっては非常に心地よく、まるで家に帰ってきたような感覚だった。

おそらくこの落ち着いた態度こそが、西施と謝靈熙が彼に近づきたくなる理由で、安心感を得ようとしていたのだろう。

気がつくと、一同は大きな屋敷の前に来ていた。他の家とは違い、ここに吊るされている提灯は赤く、その灯りは血のように、門前を赤く照らしていた。

門には「喜」の字が貼られ、対聯も赤色で、この家では何か慶事が行われているようだった。

目的地に到着した。

一同はお互いの顔を見合わせ、最後に全員が張元清を見た。

張元清は数歩前に出て、門を叩き、大きな声で言った：

「どなたかいらっしゃいますか？お宅の娘さんを娶りに来ました。」

言葉が終わるや否や、門が「ギィ」という音を立てて開き、冷たい陰風が中から吹き出してきた。

夜の巡視神である張元清は、背中の毛が逆立ち、小声で言った：「幽霊が来た.......」

......

ps：_white_大佬の白銀同盟打賞、ありがとうございます。ボスさん、健康で元気でいてください。この章は4500文字です。