第41章 練気期4段(お気に入り登録をお願いします)

翌日。

棚屋の地下室の中。

方夕は足を組んで座り、手の中の墨玉の小瓶を見つめていた。

これは「木元丹」という丹薬で、木属性功法を修練する練気期初期・中期の修行者の修為を高め、さらに境地突破を若干促進する効果がある。

「狄七は約束を守ったな。だが妖獣の肉と骨で二十個の霊石か。少し損したな……奴はきっと相当な利益を抜いているはずだ……」

これは方夕の予想通りだった。面倒を避けて、素早く取引を済ませることこそが彼の望みだった。

結局のところ、彼はこちらにいられる時間が限られているのだ。

大涼では、方夕は単独行動をしたいという理由で、商隊から離れたのだった。

どうせ商隊の進行は遅い。彼の身術なら、二三日の道のりも数刻で追いつける。

追いつけなくても……まあ、それはそれでいい!

自分は義務は果たしたのだから、言い訳する必要はない。

「残念だが、百巧楼には行けないし、歲神の肉も売れない……次に妖獣を倒したら、また無所属修行者を装って市場で売ることにしよう……」

「狄七と比べたら、丹鼎閣の方がよっぽど悪質だ!一瓶の丹薬が三十個の霊石とは……私の方が損をしているじゃないか……」

丹鼎閣の様々な丹薬と、その法外な価格を思い出すと、方夕は思わず歯ぎしりしたくなった。

彼が苦労して二つの世界の運び屋をしているのに、利益は全部この独占している連中に持っていかれるなんて!

「はぁ……気を取り直そう。修為こそが全てだ。」

方夕は心を落ち着かせ、墨玉の瓶から「木元丹」を一粒取り出した。

この丹薬は全体が碧緑色で、しかし嗅ぐと辛辣な香りがした。

少し考えた後、彼は直接それを飲み込み、目を閉じて練化を始めた。

しばらくすると、方夕の表情が変化し、丹田気海の中で広大で穏やかな靈氣が爆発し、長春訣を刺激するのを感じた。

彼は思わず長春訣第三層の功法を運転し始め、何度も何度も繰り返した。

方夕が我に返った時、彼は知らず知らずのうちに、三刻もの間功法を運転していた。

そして内視した後、彼の顔に喜色が浮かんだ。「なんと練気期三段の巔峰まで来たぞ!本当に大変だった……」

天に誓って、彼が転生した時は練気期三段の修為で、一年以上経っても頂点に達していなかったのだ!

今やっと、この段階の功法を巔峰まで修練し、練気期中期の境地突破に挑戦できる!