また十五日となった。
月の光が水銀のように地面に注がれていた。
方夕は一艘の黒い屋形船に乗り、江心洲の闇市に到着した。
木造の小屋の中。
韓デブは相変わらず山のように太っていた。方夕の要求を聞いて、すぐに驚いて飛び上がった。「なに?まだ欲しいのか?!」
彼は方夕を上から下まで見渡した。「前回の十斤の肉は普通の武者なら半年は持つはずだが、もう全部食べたのか?それとも他に長老でもいるのか?」
「なんだ?闇市で売る物の行き先まで気にするのか?」
方夕は軽く微笑み、金の葉を取り出した。
玉葉を使えないわけではないが、それだと身分がすぐにばれてしまう。
「もちろんそんなことは...」
韓デブは山のような体を少し動かし、かなり苦労して体の下の穴から大きな歲神の肉を引き出した。「今回はどのくらい必要だ?」
「また十斤だ!」
方夕は表情を変えなかった。
「すごいな...お前は実力も度胸も人並み以上だな。ちょっとした仕事を引き受けてみないか?」韓デブは十斤の肉を投げ渡しながら尋ねた。
「ほう?どんな仕事だ?」方夕は軽く尋ねた。
「城外で、妖狩りだ!」韓デブは恐ろしい笑みを浮かべた。「最低でも気血三変の武道修行者でないと参加できない。真力武者ならなお良い。その時は貢献度に応じて配分する!」
「妖獸狩りか?」
この世界の妖族について、方夕は確かに興味があったが、考えた末に諦めた。
今の彼の実力は練気期初期に過ぎない。一度危険な目に遭えば、それこそ大損だ。
「どうした...この店の妖魔肉が足りなくなったのか?」方夕は反問した。
「いや違う、ただ一匹の放浪妖獸が商道を頻繁に襲撃していてな...数日後にはお前の武館にも協力要請が来るかもしれん。」韓デブは首を振った。「妖魔肉については、本店は絶対に不足することはない...なぜだか知りたいか?」
そう言いながら、彼の顔に不気味な笑みが浮かんだ。
その肉山のような体と相まって、かなり背筋の凍るような光景だった。
想像力が豊かすぎる人なら、吐き気を催すかもしれない...
「もちろん知っている。歲神の肉は他の妖獸の肉と違って、地中深く埋めて栄養を与えれば、すぐに成長する...」
方夕は軽く頷いた。
これがこの店がいつも妖魔肉を売っている理由だ。