「よし!」
満場の驚愕の中、方夕が真っ先に手を叩いて喝采を送った。
「この阿呆め、本当に天賦の才があるな。私の混元真功の秘技まで習得してしまうとは!」
方夕は心の中で大いに喜んだ。
秘技を使えるということは、阿呆が今後真気を凝集することにもそれほど問題がないということだ。
自分のこの混元真功は、欠点を補完し直したことで、'不破'の武功となったのだ!
一方、傍らの趙館長は方夕の喜びを全く理解できず、無意識に尻を横にずらし、この人物と距離を置こうとした。
先ほどの縁談の話?あれは彼が狂気に取り憑かれて、戯言を言っていただけだ!
この有間武館の師弟は狂人に違いない。距離を置くのが賢明だ!
……
「無礼者め、我が鐘兒を殺すとは?命を寄越せ!」
個室から、先ほどまで笑みを浮かべて試合台を見ていた西門合は、自分の息子の背中が爆発し、五臓が飛び出す惨状を目にし、最初は信じられない表情を浮かべ、そして激怒した!
彼は怒鳴り声を上げ、窓を突き破って空から降り立ち、掌を打ち出した。
青木は両手を天に掲げ、覇王挙鼎に似た技で真正面から受け止めた。
ドン!
彼は七歩後退し、一歩ごとに試合台に深い足跡を残した。突然、頬が赤くなり、血を吐き出した。「真気か?!」
「我が子を殺すとは、命で償え。お前だけでなく、お前の家族も、師匠も……皆殺しにしてやる!」
西門合は怒り狂い、すでに武師の修為に達していた彼は、一撃で青木を倒せなかったことに、さらに怒りを募らせた。
この時、怒鳴り声を上げ、両掌を同時に繰り出し、真気が荒波のように溢れ出た。
パン!
次の瞬間、人影が一閃した。
方夕はすでに青木の傍らに現れ、右手で西門合の手首を掴んでいた。「私を殺すと?その言葉は聞き捨てならないな!」
「ん?」
西門合は信じられない様子で方夕を見つめ、自分が長年修練してきた真気が、まるで銅壁鉄壁にぶつかったかのように、どうしても突き破れないことを感じた!
「武師だと?そんなはずが…」
一般の武館は三流武術しか教えず、真力武者が限界だ!
烈風道場のような大武館でのみ、二流武術が伝授され、武者が武師へと突破し、真気を練ることができる!
しかし有間武館はただのボロ武館ではなかったのか?
どうして…?