龍門閣。
この閣は八角形で、各方向に門がある。
軒先には龍頭魚身の「螭吻」が彫られていた。
「道友、ようこそ!」
方夕が莫青衣を連れて閣内に入ると、練気期中期の若者が迎えに来た。
彼は玄黒色の法衣を着ており、その上には飛魚の紋章が刺繍されていた。その飛魚は非常に神々しく、二本の龍の髭を生やしていた。
「飛魚の法衣?」
方夕は莫青衣から道中ずっと聞かされていたので、これが鐘氏の者の標準装備だと知っていた。表情を引き締めて尋ねた。「閣下は鐘氏の方でしょうか?」
「その通りです。私は鐘萬谷と申します。道友はどのような品をお求めでしょうか?ちょうど青玉鯉が入荷したばかりで、ご覧になりませんか……」
鐘萬谷は熱心に言った。「この霊魚は味が絶品で、この地の特産品である『壬水霊米』と合わせれば、まさに絶品です!」
「飯と魚は、確かに人生の大きな楽しみですね」方夕は微笑んで言った。「ですが、まずは練體功法を購入したいのです。第四層以上のものを!」
「築基功法ですか?道友は體修行者だったのですか?」鐘萬谷は少し驚いた様子で「失礼いたしました……」
「練體功法の他に、貴閣に傀儡術や御獣の術の伝承があれば、それも見せていただきたいのですが」方夕は今や練気期後期に匹敵する力を持っており、築基期高段階修行者でなければ、あまり警戒する必要はなかった。
この要求を聞いて、鐘萬谷は苦笑した。「そのような伝承は、一階のものでさえ極めて稀少で、申し訳ありませんが在庫がございません……当閣には一階の符製作、錬器、霊植の伝承がございますが、道友はいかがでしょうか?」
修仙四芸は、陣丹器符が主で、基本的に、大多数の修行者もこれらを修練している。
傀儡術や御獣の術といった技は、かなり特殊で珍しい。
適当な店で見つかるかどうかは、運次第だ。
「では、それらを全て見せてください」
方夕は豪快に手を振った。
鐘萬谷は素早く店内に入り、しばらくすると、方夕は背筋に違和感を覚えた。
明らかに、閣内に控えている強者が、彼に注目を集めていた。
「道友、こちらをご覧ください!」
一杯のお茶を飲む時間ほどして、鐘萬谷は木の盆を持って戻ってきた。盆の上には封印符が貼られた数個の玉簡があった。