第38章 出発の準備(推薦お願いします)

ぷっ!

方夕は無表情で手を伸ばし、背中の土刺を掴んで、勢いよく引き抜いた。

彼は混元勁が大成し、練體二段の修行者に相当し、普通の練気期中期の修行者が法術を使っても殺せないほどだ。まして練気期初期の者なら尚更だ。

相手の土刺は彼の皮膚を突き破った後、真気で強化された骨に阻まれ、それ以上進めなくなっていた。

「命だけは!」

背の低い修行者は地面に跪き、大声で命乞いをした。「あなたを殺そうとしたのは百巧樓の祁迎松です...私たち兄弟は命令されただけで...」

「どうやって私を追跡した?」方夕は冷たい表情で尋ねた。

背の低い修行者は急いで答えた。「迎松が、あなたの茶碗に三日香を塗ったんです。この香料はほとんど無色無臭で、特別な訓練を受けた者しか嗅ぎ取れません。三日間消えないんです...」

「なるほど!」

方夕は頷き、突然電光のように前に飛び出し、一掌を背の低い修行者の頭頂に押し当てた。

ぷっ!

相手は即座に倒れ、脳漿が飛び散って死亡した。その手から数本の黒い骨針が転がり落ちた。

「使い捨て法器の『透骨の針』か?」

方夕は興味深そうにそれを拾い上げた。

このような敵や毒蛇に対して、彼は決して慈悲を示すつもりはなかった。

背の低い修行者の身体を軽く探ったが、価値のあるものは見つからなかった。

方夕はその後、背の高い修行者の腰の埃っぽい収納袋を取り、もう一度丁寧に死体を探った。

そして、主の法力が失われ、光沢を失って地面に落ちていた鬼頭刀を拾い上げ、火花を散らして二つの死体を灰に焼き、素早くその場を離れた。

「くそっ、百巧樓め...数十個の霊石で私を狙うとは?」

歩きながら、方夕は腹の中で毒づいた。「練気期後期の強者がいなくて良かった...さもなければ危なかったところだ...」

「数十個の霊石じゃ、あんな程度の連中しか雇えないか...」

彼は今、武功が上達してから二界交易を始めることにした決断が、本当に賢明だったと感じていた!

「それに...以前の私は焦りすぎていた。もっと慎重にならないと。」

「今度こそ、しっかりと身を隠さねば。」

バラック密集地には戻らず、方夕は直接自分の靈竹林に向かい、身形が一瞬きらめくと、姿を消した。

青竹山のどこに隠れても、見つかる可能性がある。

異世界こそが、絶対に安全な場所なのだ!