春が去り秋が来る。
あっという間に、また一年が過ぎ去った。
方夕は一杯の酒を飲み、静かに自分の十九歳の誕生日を祝った。
「南荒は……今どうなっているのだろうか?」
彼は当時適当な場所を選んで穿越したので、理論的には戻っても大きな危険はないはずだ。
しかし方夕は、自分が宗師になってから戻って確認することに決めた。
結局のところ、修行者の時間感覚は一般人とは異なるのだ。
一つの戦争が数十年、百年も続くことだってありうる。
今は青竹山の周辺は必ず混乱しているだろう。自分はもう少し我慢するべきだ。
武道の修練が四段武師の段階に達し、次は神融天地、悟りが重要となり、外部環境や資源についてはあまり要求がない。
しかし、方夕が恐れているのはまさにこの要求がないということだ!
そうでなければ、霊丹妙藥で突破できたかもしれないのに!
「方法が全くないわけではない……伝え聞くところによると、青竹山の競売大会で、'開霊丹'という物が競売にかけられたことがあるらしい。修行者の悟性を一時的に高められるという……最後は数百個の霊石という高値で落札された。」
「もし私が一つ手に入れられれば、天人合一の領悟を早めることができるかもしれない?」
「残念ながら、たとえ霊石を持っていても、買えるとは限らないな。」
方夕はため息をつき、テーブルの上の狼の皮を片付けた。
これは彼が大金を使って三元城で購入した狼妖の皮だ!
狼の皮の他に、狼牙のネックレスもおまけとして手に入れた。
これらは、将来南荒での霊石になるのだ!
ただ残念なことに、方冷という身分では、時々妖獣素材を集めるのは個人の趣味として説明できるが、大量に仕入れるのは目立ちすぎる。
さらに、三元城最大の妖獣素材の供給ルートは、狩妖會にあるのだ!
「いつか必ず、すべてを方の姓にしてみせる!」
「今は急がない。」
方夕は妖狼の皮を片付け、練武場に向かった。
孫紅蝶はとっくに彼に打ちのめされて家に帰って嫁いでしまい、今の練武場には、わずかな人数しかおらず、みな彼が後から受け入れた弟子たちだ。
「師匠!」
大師兄に昇進した'青桑'は、食事が十分なおかげで、また武道の練習を始め、この一年で身長が急激に伸び、すでに若い大人の風格が出てきていた。