第39章 柔らかくて、気持ちいい

彼女のベッドには学校指定の安っぽい青と白のストライプのシーツが敷かれていた。学校の布団は気に入らなかったので、後で学校の門の近くのコンビニで自分で一枚買った。確かに柔らかくなったが、布団に大きく咲いた真っ赤な牡丹の花がとても目立っていた。

そして今、庄司輝弥はその彼にはまったく似合わない小さなベッドに横たわり、その牡丹の花の布団を掛けていた。

雨宮由衣は、なぜかその派手な牡丹の花が今や気品を漂わせているように感じた。

「あの...私の部屋で寝るんですか？」

「こっちに来い」男は答える代わりに、断固とした口調で言った。

「はい」雨宮由衣は唾を飲み込み、おとなしく近寄った。

そして、彼の腕の中に引き寄せられ、一緒に横たわることになった。

雨宮由衣：「...」

一人で寝るならまだしも、彼女まで一緒に寝かせるなんて何のつもりだ！