第100章 天地が合わさるまで君と別れることはない

雨宮由衣は慌てて後ろに引っ込み、足を引っ込めた。

ほどけた靴紐は、少年の長い指によって完璧なリボンに結ばれていた。

「緊張しないで、悪意はないんだ。ただ……」庄司夏はそこで言葉を詰まらせた。

雨宮由衣は疑わしげな目を向けた。「ただ、何？」

「ただ……君の側にいたいだけ……」

雨宮由衣：「……」

なんでいきなり雰囲気変わったの、少年！

もし彼女の理解力に問題がなければ、これって庄司夏の告白？

雨宮由衣は混乱したまま立ち尽くし、頭の中である歌が浮かんだ：桃の花咲く場所で……

彼女が生まれ変わった世界は一体どうなってしまったのか……

前世が難しいモードだったとすれば、生まれ変わった後は地獄モードにアップグレードされた！

心配していたことが次々と現実になり、恋の花が次々と咲き、しかもどんどん怖くなっていく！目の前のこの花は、まさに伝説級のツンデレ！