学校の小講堂。
演劇部の衣装と小道具が全て揃い、みんなが興奮して集まって確認していた。
「わぁ!衣装が全部素敵!豪華すぎる!」
「藤原雪のおかげよ。この衣装と小道具は全部、プロの劇団から借りてきてくれたの!うちのクラスの出し物が一番素晴らしくなるわ!」
「夢見すぎよ!どんなに豪華な衣装や小道具でも、雨宮由衣のあの見るに耐えない顔はカバーできないでしょ?」
「本当にあのブスには呆れる。あんな顔してて、よく白雪姫の役を独占できるわね。藤原雪が悪役の皇后をやらざるを得なくなったじゃない!」
「それがどうした?比べてこそ違いが分かるの。私たちの雪は史上最も美しい皇后になるわ!」
その時、傍らから疑問の声が上がった。「ちょっと待って、舞台劇は大げさな演出があるとはいえ、雨宮由衣の顔は度が過ぎてない?このままステージに立たせて大丈夫?」