第165章 対峙

「もちろん彼に言ったわよ。でも無駄だったの!どうしてそんなこと言うの?信じてくれないなら、もう別れましょう!」

「い、いや...信じてないわけじゃない!夢子、怒らないで!ただ蘇我がしつこく付きまとってくるのが気に入らないだけだ!お前に彼氏がいるって知ってるのに、まだしつこく付きまとってくる。そんなやつ本当にぶん殴りたくなる。今度そいつをぶん殴ってやる!」

「そんな乱暴なことしないで。彼は由衣が好きな人なのよ。あまり険悪な関係になりたくないの。それに、彼が私に付きまとってきたって何?私が好きなのはあなたよ!あなたが私の彼氏なの!もう怒らないで?」

「じゃあ、キスして...」

...

その後は沢田夢子と梶田朗の甘い会話が続き、梶田は得意げにその録音を流し続けた。

「止めて!早く止めて!」沢田夢子はその録音を聞いて発狂しそうになり、崩壊寸前の叫び声を上げながら、梶田を睨みつけた。「なぜ!なぜ録音したの!」