第230章 お荷物を養う

北条敏江は美しく優秀な娘を見つめ、誇らしげな表情を浮かべながら、「そうよ、そうよ、ママが悪かったわ。私の娘はこんなに可愛くて優秀なんだから、帝都メディア大学に合格したら、お父さんに美咲おばさんに頼んでもらって、帝星でインターンシップをさせてもらうわ！」

「本当？私、本当に帝星でインターンシップできるの？」二宮詩音は喜びに満ちた表情を浮かべた。

「当たり前よ、雨宮グループの社長夫人はあなたの叔母さんなんだから、彼女の一言で決まることでしょ！」

……

二人は二宮美菜の前でまったく遠慮することなく話し、雨宮由衣にも聞こえていたのだから、美菜にもはっきりと聞こえていたはずだ。

雨宮由衣は、母が自分の名前を聞いた瞬間、顔色が真っ青になるのをはっきりと見た。

ふん、二宮美咲は詩音の叔母？