「げほっ、げほげほげほ……」入り口にいた井上和馬は驚愕のあまり咳き込み、肺が飛び出しそうになった。
なんてこった!この雨宮由衣、本当に何でも言っちゃうんだな!
当主を目の前で犯すなんて、そんな言葉まで口にするなんて!
当主の表情なんて見られたものじゃない!
そして、雨宮由衣がさらに衝撃的な言葉を発する前に、井上和馬は急いでドアを開けた。「庄司少爺、雨宮……お嬢様……」
怒り心頭の雨宮由衣は入り口の声を聞いて、背筋が一瞬凍りついた。
振り向くと、井上和馬と庄司輝弥の姿が目に入った……
やべぇ!!!
なんでこの二人がいるの!
雨宮由衣は庄司輝弥の絶世の美貌を持つ氷山のような顔を見つめ、まるでタイタニック号のように、頭が真っ白になった。
頭の中には先ほど気勢を上げて叫んだ「庄司輝弥を呼んできて、お前の目の前で犯してやる」という言葉が響き渡っていた……