第203章 大量の憎しみ値

超スペシャルサービス！

イケメンが彼女たちの前で服を脱いじゃった！

この刺激は、彼女たちファンにとってはまさに津波のような衝撃！！！

一瞬のうちに、F組の教室は女子たちの悲鳴で屋根が吹き飛びそうになった。

庄司夏は音波に眉をしかめた。「面倒だな...」

こうなることは分かっていた。

雨宮由衣は顔を上げると、庄司夏が上半身裸で座っているのを発見した。彼の服は彼女の体にかぶせられていた。

雨宮由衣はその場で呆然とした。

ちょっと泣いていただけなのに、一体何が起こったの！！！

「なんてことするの！？」

「寒いって言ってたじゃないか？寒くて泣いてたんだろ！」庄司夏は当然のような表情で言った。

「...」ただの冗談だったのに！それも分からないの？

それに寒くて泣いていたとしても、この薄っぺらい服が何の役に立つっていうの？

唯一の効果は憎しみ値を大量に稼ぐことだけ！

今やF組の女子だけでなく、隣のクラスや向かいのクラスの女子たちも噂を聞きつけて全員が発狂していた。

A組。

みんなが沢田夢子を取り囲んで色々と質問していた。

「ねぇ、沢田夢子、さっき服を届けに来た人って、清風の元・元・元校内一のイケメンじゃない？」

沢田夢子はこの頃ずっと仲間外れにされていたので、誰かが自分に話しかけてくれたことに目を輝かせ、頷いて説明した。「靖臣兄よ。父が頼んで届けてもらったの」

「やっぱり！何年ぶりかに会ったけど、イケメンは全然崩れてないどころか、むしろもっとカッコよくなってるじゃない！」

「イケメンが直接服を届けに来るなんて、超ラッキーじゃん！」

周りの人々は沢田夢子が着ているブランドのコートを見て、思わずため息をついた。「はぁ、昔は雨宮由衣の取り巻きの一人で、由衣のおかげでイケメンに近づけただけなのに、今じゃイケメンが彼女の家でバイトして、使い走りまでさせられてるなんて！」

「三十年河東三十年河西ってやつよ！雨宮家が没落したんだから仕方ないわ！」

みんなが話している最中、向かいのF組から突然大きな悲鳴が上がり、全員が沢田夢子を置き去りにして、首を伸ばして好奇心いっぱいに見に行った。

「どうしたの？F組で何があったの？」

「庄司夏が服を着てないみたい！」