第270章 状況が完全に逆転

血まみれの証拠の前で、三上真之介は悔い改めるどころか、その場で記者を殴りつけ、瞬時にして全ての人々の怒りを爆発させた。

配信サイトのクリック数とトラフィックは、この瞬間に記録を突破し、コメントが次々と流れていった——

「価値観が完全に覆された!今まで私たちはこんな人でなしに騙されていたなんて!」

「一体どこまで変態なのか、自分の実の娘すら手を出すなんて?」

「彼は橋本羽のことを畜生と呼んでいたけど、本当の畜生は彼自身だったんだ!悪魔!」

狂ったような罵声の後、ネットユーザーは自然と別の方向に考えを巡らせ始めた……

「こんな非道な畜生の言うことが信じられるはずがない!まさか、橋本羽は本当に濡れ衣を着せられていたんじゃ?」

「それは絶対にありえる!」

「マジかよ!羽は最初から濡れ衣だったんだよ!彼らが弱者だからって、皆が何も考えずに彼らの味方をして、他の人に発言の機会も与えず、一言でも言えば脳死ファンと罵られる。今こそ本当に恥知らずな奴が誰なのか分かっただろう!」

「可哀想な人には必ず憎むべき点がある。羽があんなに一家を助けたのに、あの人たちは羽を陥れようとした。今日あの記者が三上真之介の正体を暴かなかったら、羽は一生を台無しにする罪名を着せられたままだったんだ!」

「羽ファンはついに真実が明らかになる日を迎えた!羽は無実だ!」

「私は橋本羽がそんなことをするはずがないって知ってた!」

……

深夜、某高級マンション。

桧山春樹は高遠翼が一歩一歩三上真之介の正体を暴いていく様子を目の当たりにし、現場のメディアや配信でのネットユーザーたちが三上真之介を罵倒し、そして次第に多くの人が三上真之介の言葉を疑問視し始め、橋本羽の冤罪を訴え始めるのを見守った……状況は一転!

まさに息をのむような展開だった!

桧山春樹は興奮のあまり、ノートパソコンを抱きしめて泣きそうになった。「羽、見たか?見たか?世論が逆転し始めた!本当に逆転し始めたんだ!

あの雨宮ってやつ、マジでやべえな。うちのユニバーサルが三上のクソ野郎を何日も尾行しても、ギャンブルと酒癖の悪さ、家族への暴力くらいしか掴めなかったのに、雨宮白はどうやって三上が小児性愛者だって突き止めたんだ?」