三上真之介の感情が制御不能になったため、記者会見は途中で終了を余儀なくされた。
帝都ホテルの入り口はメディアに囲まれ、三上夫妻は身動きが取れない状態だった。
「三上様、あなたの小児性愛と実の娘への性的虐待について、何かお話しいただけますか?」
「三上夫人、このことをご存知でしたか?」
「お嬢様以外にも、他の子供たちを虐待したことはありますか?」
……
周囲は狂ったようなメディアと眩しいフラッシュに囲まれ、鋭い質問が潮のように押し寄せる中、三上真之介は群衆に押され、頭がクラクラし、混乱の中でカメラに何度も当たってしまった。
里村桜は知らない、何も知らないの一点張りだった。
次第に荒唐無稽になっていく質問を聞いて、三上真之介は肺が破裂しそうなほど怒り、「でたらめだ!誹謗中傷だ!全て誹謗中傷だ!あの記者が私を中傷しているんだ!私は小児性愛者なんかじゃない!まして娘にそんなことするわけがない!お前ら記者はバカか?そんな話を信じるなんて!」