「はい……」
三上真之介は深く息を吸い込んでから、その日帰宅後に娘の様子がおかしいことに気づき、娘と心を開いて話し合い、橋本羽に長期間わいせつな行為をされていたことを発見した経緯を、順序立てて説明し始めた。
話し終えると、三上真之介はその場で娘との会話を録音したものを再生した。
「彼が……私を触りました……」
「どこを触られたの?」
「胸を……触られました……」
「他には……」
……
里村桜は途中で胸を叩きながら大声で泣き始めた。「私の娘が……可哀想な娘が……私の大切な一人娘が……これからどうやって生きていけばいいの……あの畜生のせいで人生が台無しになってしまった……」
三上真之介は拳を強く握りしめ、「私の責任です。父親として、父親としての責任を果たせませんでした。私が無能で、娘を守れなかったから、こんな目に遭わせてしまったんです!