橋本羽「……」
雨宮由衣は言い終わると新津香織を見つめ、にっこりと微笑んだ。「お姉さん、私のこと好き?」
新津香織は星のような瞳に見つめられ、思わず胸が高鳴った。
彼女はイケメンを数多く見てきたし、フレッシュな若者も大勢いた。でも目の前の少年は本当に魅力的だった。
これまで付き合ってきた彼氏たちは、確かにみんなイケメンだったけど、多すぎて飽きてしまった。まるで同じ生産ラインから生まれてきたみたいだった。
でもこの雨宮白という少年は...さっきまで一人で椅子に座ってお酒を飲んでいた姿が、賑やかなパーティーの中にいながら、まるで竹林の奥にいるかのように優雅で自由な雰囲気を醸し出していた。そして...彼の年齢には似つかわしくない寂しさも感じられた...
彼女は遠くから一目見ただけで惹きつけられてしまった。今日、会場で彼女と同じ思いを抱いている人も少なくなかった。