第313章 世界に見捨てられて

一瞬のうちに、撮影スタジオ全体の雰囲気が凍りついたかのようになった。

元々物腰が柔らかく、いつも慵懒そうな表情で、まるで御曹司のような若い男性が、今や玉面の羅刹のごとく、全身から恐ろしい気配を放っていた。

傍らのカメラマンや他のスタッフたちまでもが、彼の突然爆発した恐ろしいオーラに圧倒され、まして嵐の中心にいる等々力辰においてはなおさらだった。

等々力辰は体を震わせ、顔から血の気が引き、薄い唇を一文字に結び、この耳をつんざくような叱責で全身が燃え上がりそうになり、空気になって消えてしまいたいと思った。

雨宮由衣は怒りを少し収めたものの、表情の冷たさは少しも和らがなかった。「今度が最後のチャンスよ。もしまだこの状態が続くなら、私たちの協力関係は、ここまでよ。」

最後の四文字を聞いた瞬間、等々力辰の瞳孔が収縮し、急に顔を上げた。