ユニバーサルエンターテインメント、社長室。
「はっはっは……素晴らしい!私の目に狂いはなかった!雨宮さんは本当に稀有な人材だ!」同じ知らせを受けた渡辺光は大喜びで、すぐに雨宮由衣を呼び出して話をした。
以前、突然雨宮白を重用したことで、部下たちから不満の声が上がっていたが、今や等々力辰が急激に人気を集め、彼の人を見る目が正しかったことが証明された。渡辺光は当然ご機嫌だった。
雨宮由衣は謙虚な表情を浮かべ、手柄を誇る様子は全くなかった。「それも渡辺部長が型にとらわれず、私にこのチャンスを与えてくださったからです。そうでなければ、私がどんなに頑張っても、ただの無名の人間に過ぎなかったでしょう」
この言葉を聞いて渡辺光は非常に満足し、この雨宮白は周藤史良よりもずっと分かっているな、使いやすいと思った。