第341章 不吉な贈り物

「雨宮由衣、お前は本当に無茶苦茶だ!」その時、北条敏江の鋭い声が響いた。

「お爺様の誕生日なのに、こんな恐ろしく気持ち悪いものを贈るなんて、一体何を考えているの?本当に性質が悪いわ!」二宮詩音は雨宮由衣の贈り物を見るや否や、立ち上がって怒りに満ちた表情で由衣を指差して叱責した。

主席に座る長老たちや、里村岩男と周青刚の二人までもが眉をひそめ、信じられない様子で雨宮由衣を見つめた。

今夜はお爺様の誕生日なのに、由衣はどうしてこんな不吉なものを贈ろうとしたのか?

雨宮弘の慶事はおろか、普段でさえ目上の人にこんなものを贈るべきではない。これは誕生日を祝うものではなく、明らかに死を招くものだ!

雨宮弘の冷たい視線を感じ、由衣は眉をひそめ、心が沈んだ。

「お爺様、これは私があなたに贈った誕生日プレゼントではありません。」